おおっ、兄貴と恵姉ちゃんが良い雰囲気になってるぞ。
「やっぱり、光明君ってモテるよね…」
「僕は興味ないけどな。周りが煩いだけで」
「光明君、なにも言わないから不安になるのよ。私本当に彼女なのかな…って」
「ああ、だからオレにヤキモチ焼かそうとしてたのか」
「あっ、バレてた」
「お前、解りやすいんだよ」
「光明君が焼いてくれるから嬉しくて…つい」
「…オレはお前が思ってる以上にお前のこと好きなんだけど、言葉だけじゃ信じてくれないだろうから…」
「………ッッッ!!」
うわ~~~兄貴が恵姉ちゃんにキキキキキスしてるよ!
「これで、信じる気になったか」
恵姉ちゃん…フリーズすること軽く3分。
「ここここ光明君………もう1回言って」
復活して兄貴への言葉がそれって…。
もしかして、キスでその前に言われたこと忘れたとか。
「10年後にな」
「え~~~っっっ!!!」
兄貴…それはあんまりだぞ。
恵姉ちゃんの叫びも解るわ。
こういうのは、親父を見習ってウザいぐらいに言っても、バチは当たらないと思うよ。
でも…まあ、兄貴が恵姉ちゃんへ気持ちを打ち明けてるのは凄いことだ。
なんで、急に言う気になったかは謎だけど。
凄いシーンを見てしまった……。
これは流石に写真を撮る気持ちにはならない。
これ以上、余計なことして馬に蹴られたくないし、兄貴の恋愛を応援してるしね。
兄貴には恵ちゃんが必要だと思うし、恵ちゃんには兄貴が必要だと思う。
だから全部報告する必要はなくて、内緒にすることもアリだだよな。
明子お祖母ちゃんへの写真は、賄賂分十分撮ったし。
それにしてもさ~~。
オレの回り、両親含めてリア充ばっかりなんだよ!!
あ~~オレも彼女欲しい!!