女王様を手に入れろ! 07
(アキラサイド)

悔しいけど…
進藤の料理はとても美味しくて……
あれ以来、料理は完全に進藤になった。

「塔矢、何食べたい?」

……って、笑顔で聞いてくるから、難しそうなのを選んでリクエストしてるのだけと、進藤はあっさりクリアしてくる。
…やっぱひ悔しい!!
次はもっと難しい料理をリクエストしてやる!!

さすがに、片付けまで全部任せるのは癪に障るから、片付けは手伝っている。
教えて貰いながらだけど…。
やっぱり悔しい!!

掃除は進藤らしく(?)ガサツだから、僕がやっている。
食器洗いは丁寧なのに、掃除はガサツというのは…何だか矛盾してないか?
おば様、掃除までは叩き込めてない?

洗濯は当然別だ。

この間、不覚にも進藤に僕のパンツを見られてしまった挙げ句…

「……色気ねぇーの」

…と、言われた。

ほっといてくれ!
男社会の棋士の世界に色気なんてなくていい!!
寧ろ邪魔!

あと、お風呂を覗かれてしまったこともあったな…。
進藤が確認もせずにお風呂の戸を開けるからだ。
勿論、思い切り水をかけてやったが。

進藤と一緒に住みを初めて色々大変だけど、唯一良かったと思うことは、時間を合わせなくても打てる事。
しかも、帰る時間を気にせず打てる。
明日はお互いオフだから、今日は徹夜覚悟でとことん打って検討だ。

あっ、玄関の鍵かけたっけ?
寝る前に確認しないと。





ちなみに、母さん達の同窓会旅行は延長になったそう…。
電話口で楽しそうだった母さん…。
色々、言いたいこともあるけど面倒になってくる。
もう好きにしてください……。






●〇●〇●〇 ●〇●〇●〇●〇






「しししし…進藤ッッッ!!」

「……………ッッッ!!!」

「何故、お前がアキラ君と寝ている:」

緒方さんの怒鳴り声で目が覚めて、飛び起きた僕と進藤。

進藤と2人で寝てる理由?
それは、僕が聞きたい!
どういうことだ進藤?
昨日、僕と君は何局か打った後、検討していた筈だ。
それが、何故、布団で寝ている?
しかも君とふ、2人で。
どうゆうことか、説明しろ!進藤!


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