「嘘!?」
「予想はしてたけど…それ以上にデカい」
「僕の実家より大きい…かも?」
「ここ東京だよね?しかも23区内だよね?」
チャイムが鳴って出迎える為に玄関を出たら、日比野さん、小林さん、森田さん、そして有坂さんがボカンとしてた。
日比野さん達が僕の実家に来たのは、ここで結婚おめでとうパーティーをやることになったから。
送別会は改めて別にやることになった。
5人だけの送別会は可笑しいからね。
(そういえば、進藤や社が初めて家に来た時も、こんな感じだったっけ)
日比野さん達を家に呼ぶことになった発端は母の一言。
ウェディングフォト用のドレスの仮縫いが終わってから、進藤に相談したのがきっかけだった。
あっ、進藤も「進藤さんもタキシードも新調しましょう」という母の一言で巻き込まれてたりする。
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●
「えっ?結婚相手が見たいって?」
「うん。日比野さんが諦めてくれなくて。でも君休み取れそうにないだろ?どうしたものかと…」
テンションが高い母パワーにやられて疲れを感じつつ、日比野さん提案のパーティーについて進藤に話した。
「だったら家でやれば?」
お茶を運んできた母が話に入って来る。
「進藤さんは撮影の日、何とか休みにしてもらえたんでしょ?」
「ええ…まあ…」
「写真は家で撮るんだし、その後で皆さんを呼んでパーティーすれば良いじゃない」
「えっ?」
「アキラさんのお友達を家に招待出来るなんて夢みたい♪」
あっ、母のスイッチが入った。
これはもう断れないな。
家でパーティーすることが決定した瞬間だった。
「アキラさんのお友達ってどんな方達なのかしら?気になるわ~~」
「それはオレも気になります。棋戦の時に顔は合わせてると思うんでずけど、よく知らないんで」
「でしょ」
コラッ!進藤、母を乗せるな!
それでなくても、こうなった母は止められないのに更に乗せてどうするんだ。
(進藤って、母のノリについていくのが上手いよね)
スイッチが入ってテンションが高い母についていける進藤を尊敬するよ。
それから、あれよあれよとパーティーは家に出でやることになって、それを日比野さん達に伝えたら…
「塔矢の実家?行く!絶対行く」
日比野さんと森田さんはノリノリで承諾。
「凄く興味あるけど緊張するな」
小林さんはちょっと苦笑いしてた。
小林さんが緊張するのは父のせいなんだろうな。
でもパーティーしてる間は自室に引きこもってるだろうけど。
「良いな…。僕も参加したい…」
たまたま一緒にいた有坂さんまで参加を希望してきた。
有坂さんは進藤に会いたいんだろうな…。
母はパーティーで振る舞う手料理に力を入れていて、やる気満々だ。