ONE MORE TIME 20
(アキラサイド)

「呼んでと言われても…無理だと思います。忙しいから結婚式やらないことになったんで」

進藤が忙しくなかったら、僕だって結婚式やりたかったな…。

「えっー!塔矢の相手がどんな男が見たいのに~~」

日比野さんが心底残念そうに叫んでる。

「合コンとかやっても乗り気じゃなかったアンタが、どんな男と結婚するのか気になる」

日比野さんの発言に森田さんが頷いてる。

「塔矢の旦那候補、緒方さん、和谷さん、進藤さんの3人だと思うんだよね…。最初は初日に抱きついた進藤さんかと思ったんだけど、緒方さんと和谷さんも塔矢のことしつこく聞いてくるから判らなくなっちゃてって…。」
「私も色々聞かれて、皆、塔矢さんのこと好きなんだな~って思ったよ」
「塔矢ってやっぱりモテるよね~」

それはモテてるのではなくて、僕の碁と復帰が気になるだけだと思うんですが…。

「そうそう、塔矢のことが聞きたいとか言って、緒方さんに食事に誘われちゃったのよ〜」

キャーなんて言ってる日比野さん。
テンション高いな…。
というか緒方さん、僕の現状を知りたいからって余計なこと言ってない若しくはやってないでしょうね?
もし、何かしてたら許しません。

「えーーっ!?で、どうしたの?行ったの?」
「もちろん!!あんなイケメンと食事に行けるなんて早々ないからね」
「嘘?良いな…。あっ、でも日比野さんを食事に誘うってことは緒方さんが塔矢さんの相手じゃないんじゃない?彼女がいるのに別の女性と食事に行くなんてないでしょ」

一般的な男性ならそうかもしれないけど緒方さんだからね…。
彼女がいてももしかしたら?
まあ、これ以上は緒方さんの名誉の為に考えないでおこう。

「解んないわよー。本当に塔矢が心配で今の塔矢の生活が知りたいって感じだったし」
「へぇ〜」
「緒方さんの話聞いてたら、余計に正解が知りたくなっちゃった」

(………)

緒方さん…日比野さんに何を話したんですか…。
ちょっと気になるな。

当事者?の僕を僕置いてけぼりにして盛り上がる日比野さんと森田さん。
どうして僕の相手にそんなに興味深々なんだろう?

(このやり取りもうすぐ見れなくと思うと寂しいな…)

「無理してパーティーに呼ばなくても、ワイドショーやニュースで相手は解ると思うよ」
黙々とお弁当を食べていた小林さんが、口を挟んできた。

「そうだけど、見れないかもしれないでしょ」
「片っ端から録画したら良いんだよ」
「えーっそこまでする?」
「するよ」
「……」

あっ、小林さんの即答に流石の日比野さんも引いてる。

もしかして、僕や進藤でやってたりするんですが?
…って聞いてみたいけど、ちょっと怖いから止めておこう。

「でもやっぱり生で見て、色々聞いてみたいし」
「ただミーハーだけじゃない」

まだまだ諦めてくれそうにないな…。
どうしよう…。



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