「ごめんっっ!!」
進藤が僕の前で土下座している。
「…………」
進藤が土下座している理由は、僕の妊娠が判明したから。
僕もビックリなんだけど…。
(まあ、あれだけシテたらこうなるよね…)
だから進藤だけのせいではない。
でも……
「来年の4月から復帰出来るように調整してたんだけど、君との公式戦での対戦が大分先になりそうだね。父にも何て言われるか」
なんて意地悪を言いたくなったり。
(嬉しいのに性格悪いよね。僕も)
「わ~~~っ!ホントにごめんっっ!!」
益々必死に謝ってくる進藤。
父を出したのは、ちょっとやり過ぎたかな。
「そんなに必死にならなくても大丈夫だよ。僕も嬉しいから…」
嫌だったらそういう行為は当然させないし。
父に怒られたりしたら一緒に謝ろう。
「結婚しよう」
「うん」
そんな訳で、棋士復帰よりも先に結婚することになってしまって、色々動いてくれていた父に申し訳ないと思いながら挨拶に行った.。
「アキラさんをください」
進藤からのお決まりの言葉の後、僕の妊娠してると伝えたら父は固まったけど喜んでくれて、棋士復帰は子供が生まれて落ち着いてからということになった。
「アキラさんは一生お嫁に行かないと覚悟してたからホッとしたわ〜」
母はテンション高く喜んでくれて…
「結婚式の準備しないとね♪」
そう言って、ニコニコして張り切りだした母に、進藤のスケジュールが詰まってて(僕に会うために無理矢理休みをもぎ取ってたせいらしい。)お腹が目立たないうちに結婚式を挙げるのはは無理そうだから、ウエディングフォトだけ撮ろうと2人で話し合ったことを伝えると、母は結婚式をしないことには残念そうだったけど…
「でも写真を撮るならウェディングドレスは作らないとね♪」
と、考え直してすぐ元気になっていた。
(心配かけたからドレス作りには協力しようかな)
母のテンションについていけるか心配だけどね…。