(寝顔、可愛いよな…)
もっと早く塔矢が好きな事に気付いてたら、もっと早くこの可愛い寝顔を観れたのかも?
「優勝したらご褒美な♪」
…なんて言ってたけど、メチャクチャ怒られたからすっぽかされるかかなぁ…と思ってたら、小林さん(だっけ)が連れてきてくれて…。
有坂さんのドジを止めたお礼らしいけど、オレの方がお礼を言いたかったな。
そんなことを考えていたら、塔矢の目が開いた。
「…体力バカ」
起きた途端にそれですか。
「こんな可愛い彼女を前にしたら、バカにもなるって」
「僕の気持ちにずっと気付かなかったくせに」
あ~~~。
もうこれは何かやらかす度に言われるんだろうな…。
でも…
「言ってくれなきゃ解んないだろ」
超能力者じゃないんだから。
「あの時の君は言っても振ってただろ…」
…ソノトオリデスネ。
あの頃のオレはバカでした。
そういえば最近思い出したけど、塔矢がいなくなる直前にメチャクチャ怒ってる佐為が夢に出てきて、今思えばあれはオレへの警告だったんだな。
気付かなくてホントにゴメン!
これからは塔矢を彼女としてもライバルとしても大事にします!
「2年も離れてた分、これからは大事にするからさ」
そう言って塔矢を抱きしめていたら我慢出来なくなって、塔矢を押し倒した…。
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●
「やっぱり体力バカ…」
塔矢から呆れた視線を向けられる。
(…………)
確かにちょっとやり過ぎたかも?
「あ〜あ、棋戦終ったから塔矢に会いに来る難しくなるかもな…」
「僕としては平和で良いけど」
オレが来たら喜んでるくせに、相変わらず素直じゃないよな。
まあ、オレだけが知ってればいいことだけど。
「というか棋戦に関係なく来てたくせに、今更何を言ってるんだか」
塔矢の声から呆れてるのが解る。
「でも、これからもお前が戻って来るまで足繁く通うぞ」
一瞬、塔矢に会い辛くなるかも?…て思ったけど、塔矢に会うためなら理由なんてどうにでもなるよな。
「その時には僕はいないかもね」
えっ?
「まさか、お前、また居なくなる気なのか?」
勘弁してくれよ…。
あんな気持ちはもう体験したくないよ〜。
「復帰に向けて色々準備があるから、暫くここと向こうを行き来することになると思うよ」
塔矢がしてやったりみたいな?顔で言う。
「マジ!?復帰するの?」
塔矢がコクリと頷いた。
「君に流された感じがして悔しい気もするけど」
流されるってなんだよ?
でも、そんなことより塔矢が復帰する…?
わわわわわ……。
「ヤッタ―――ッッッ!!!」
嬉しさのあまり塔矢に抱きついて押し倒してしまったオレ。
そして、そのままイチャイチャし始めるのでした。
後でメチャクチャ塔矢に怒られたけどな。