ONE MORE TIME 10
(ヒカルサイド)

必死に探してた塔矢と再会して、しかも塔矢はオレの担当になったから、さあ後は戻って来て棋士に復帰してもらうだけだ。

(楽勝♪楽勝♪)

と、思ってたらそうはいかなかった。
塔矢の奴、スポンサー側としての連絡事しか話しかけてくれない。
しかも初対面のような態度で絶して来るし、オレが話しかけても無視。
めげずに何度も話しかけたりしてるけど効果なしで無視され続けた。

(何でここまで避けられるんだ?)

緒方さんの言う通り、オレ何がしたのかも?
流石に不安になってきた。

それでも、塔矢の会社がスポンサーやってる棋戦が終わるまでに、塔矢に棋士に戻ってもらわないとダメだと 思って、会社帰りの塔矢を待ち伏せたりもしてる訳だけど、いつも素っ気ない態度で……。

焦りとか色んな気持ちがごちゃ混ぜになってイライラきたオレは、塔矢に告白してみたけと信じで貰えなかった。

(こうなったら、解ってもらまで口説くしかない)

でもその前に、ずっと待ち伏せしてて腹減ったから塔矢と一緒に飯に行こう。
何も食べずにずっと待ってたから、流石に限界だ。

「ちょ…ちょっと待って!進藤…」

って、塔矢は言ってたけど無視だ!無視!
オレのこと無視したお返しだ。

塔矢と飯食ってて気付いたんだけど、コイツとお酒飲むの初めてかも?
で、塔矢、ちょっとお酒弱い?
そんなに飲んでないと思うけど、ちょっと足元危ないぞ。

酔った塔矢を1人で帰す訳にもいかなくて、家まで送り届けたんだけど………。

酔って顔を赤らめてる塔矢が可愛くて、その……あの……

我慢出来ませんでした。
赦してください。(土下座)

神様、ごめんなさい!
塔矢、ごめん!!

にしても…塔矢可愛かったな…///// あんな一面があったなんてな…。
益々、惚れました!
やってる最中に色々聞けたし。

「君、ライバルとしてはアリだけど彼女としてはありえないって、和谷君と言ってたじゃないか」
えっ?オレ、そんなこと言った? ………………
……………
…………
………
……思い出した。
……確かに言ったかも?

あれを塔矢に聞かれてたのか…。
でも、あの時はホントにそう思ってたんだよな…。
あ〜〜オレの馬鹿〜!

「ライバルとしてだけ君の前に立つのが辛かったんだ」

もしかして、それで棋士止めたのか?
塔矢に聞いたら頷いてるし。

そんなことぐらいで?…って一瞬思ったけど、あの頃のオレって彼女出来る度にテンション高くなってて、塔矢と打つのも断ってたりしたもんな。

「進藤が好きだから」

気付かなかったはいえ無自覚に塔矢を傷つけてたんだな。
緒方さんの予想当たってたってことか。

勢いたったけど、塔矢の告白も聞けたし同意も取ったし、これで戻って来ると思ったら…

「戻らない」

って……。

えーっ?何でだよ?
オレと両思いなんだから戻ってくれば良いじゃん。



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