ONE MORE TIME おまけ 01
(小林サイド)
※アキラが入社してくると知った小林さんの話。

「泰ちゃん…!泰ちゃん…!大変だよ〜〜!ビックニュース!ビックニュース!」

昼休み、食堂でお昼を食べてたら、有坂がメチャクチャ慌てた感じで叫びながら現れた。

(せっかくのイケメンが、かなり崩れてマヌケ顔になってるわ)

こうなってる時は、ほぼ間違いなくパニックになってるんだよな。

(ホントに勿体無いよな…)

そんなことより…

「ここ(職場)で、その呼び方は止めろと言ってるだろ」

この年になって、公でそう呼ばれるのはちょっと恥ずかしいわ。

「そそそそそれどころじゃないんだよ~~~」

パニックぷりが、いつにもより増々になってないか?
どうした?

「とりあえず水でも飲んで落ち着けば?」

有坂に水を渡すとあっという間に飲み干した。

「大変なんだよ!!塔矢アキラさんがうちの会社に来る」

はっ?

「社長に指導碁でも打ちに来るのか?」
「んな訳ないでしょ…。彼女休場中なんだから」
「あっ、そうか…」

うちの社長が囲碁好きだがら条件反射でそう思ったけど、彼女は今棋士としての活動を全て休止してるんだった。
楽しみが半分減って淋しい限りなんだよね。

「そうじゃなくて、うちの会社に入社してくるの!」

はっ!?

………………
……………
…………
………
……

有坂の言葉を理解するまでに軽く1分以上かかったな。

「は~~~あっっ!!!」

なんですと!?

「煩い…。まあ、気持ちは解るけど」

ビックリし過ぎて叫んでしまった…。
そのせいで、食堂中の視線が私に集中してる。

(恥ずかしい…)

…気を取り直して

「何で塔矢さんがうちに入社してくんだよ 」

何でうち(会社)に?
社長が碁好きな以外は碁と何も関わりはない会社なんだけど。

「普通に求人に応募してきたらしいよ」

マジ…。

「ということは、もう棋士に復帰するつもりはないってこと?」

復帰するつもりなら転職なんてしないだろうし。
塔矢さんの活躍を追いかけるのが楽しみだったのに…。

「そこの所は泰ちゃんが探り入れたら良いんじゃない?」
「なんで私が」
「だって、塔矢さんの配属先泰ちゃんの所だもん」
「…マジ?」
「マジ」

塔矢さんがうちの部署に来るのか…。
信じられない…。

「ところでさ」
「何?」
「いつも思うんだけど、そういう情報はどこから手に入れて来るわけ?」
「秘密」

そう言って、有坂はニコニコ笑っていた。





塔矢さんが入社当日。
挨拶している彼女を見て「本物た〜!!」ってテンションが上がってたのはここだけの話。

「塔矢さんと一緒に仕事が出来るなんて。泰ちゃんだけ推しと毎日一緒なんて…羨ましいな。僕も進藤本因坊に会えたりしないかな…」

本物の塔矢さんを見て興奮しつつ、羨ましがってた有坂の「進藤本因坊に会いたい」という夢は2年後に叶うことになる。



END



アキラが入社してくると知って驚く小林さんと有坂さんの話でした。

有坂君は顔が広くて会社の情報通なんです。(^o^) 今回はアキラが入社してくると知り小林さんに知らせに来たんですが、驚き過ぎてプライベートの呼び方になってしまっている有坂君なのでした。(^_^)
小林さんも反応がちょっと可笑しくなってますw

実はアキラが採用されたのは、社長の囲碁好きがちょっとだけ影響してます。(^^)

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