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FORGIVENSS 02
(ヒカルサイド)

「まさか僕の許嫁がヒカルだっとはね…」
「それは、こっちのセリフだぜ」

じーちゃん達の言い争い…というか…じゃれあいが長くなりそうだから、オレとアキラはさっさと逃げてきた。
元々デートする筈だったしな。

「それにしても…ヒカルが袴着てるなんて…驚いた」
「じーちゃんが和服にしろって煩くてさ…」

それでなくても嫌なお見合い?…顔合わせ?…なのに、無理矢理袴着せられて、イライラしてたんだよな。

「タイトル挑戦手合も本因坊戦以外は、袴なんて着ないのにね」
「そういうお前こそ、そのスーツ…仕事モードじゃん」
「断るつもりだったし、この格好なら相手呆れて断ってくれると思って。お祖父様には怒られたけどね」

だろうな…。
着替える時間が出来ないぐらい、待ち合わせギリギリに行ったとか。
もちろん明子さん公認。
アキラも色々考えたんだな。

「それにしても…お祖父様がヒカルのファンだったなんて」
「オレもビックリ…」

しかも、アキラの婿になってくれないかな…と思ってたとか。

アキラのじーちゃんの夢が叶うんだな。
オレは、何があってもアキラと結婚するつもりだから!

「アキラ…」
「うん」
「オレと結婚してください!」
「それって、プロポーズ?」
「おう、今すぐしゃなくても良いんだけど…、まだ恋人気分味わいたいたいし…」

本因坊を獲るまで我慢と思ってたけど、なんか言いたくなったんだよな…。

「良いよ…。僕もヒカル以外は考えられないから」

どうプロポーズするか考えてたのに、意外とあっさり終わってしまった。

「でも、やっぱり暫くこのままで居たいかな…。結婚なんて言ったらお母さん達が暴走するから…」
「あ~」

明子さんだけじゃなくて、アキラのじーちゃんも入ってくるもんな…。
このままで居たい気持ちも解るかな。
アキラの気持ちを最優先に考えよう。






●〇●〇●〇 ●〇●〇●〇●〇






「ここは、踏み込むより守った方が良いですよ」
「おお、そうか」

あれから数ヶ月。
只今、アキラのじーちゃんに指導碁中。

「ヒカル君に指導して貰ってるお陰で、平八との対戦も勝率が上がってな、あやつの悔しがる顔を見るのが楽しくてな」

アキラのじーちゃんの嬉しそうな顔…。
じーちゃんも「アイツには負けん!」って鼻息荒く碁の勉強してるし…2人共、負けず嫌いだよな~。
さすが、オレ達のじーちゃんってとこか。
あの顔合わせの時がら、交流が再開して、対局にも熱が入ってるみたいだ。

「お祖父様っ!」

オレがアキラのじーちゃんにアドバイスしてる所に、アキラが凄い剣幕で現れた。
あ…地下鉄の駅でアキラに見つかった時を思い出すな…。

「おお、アキラ…どうした?」

アキラのじーちゃん…涼しい顔してるけど、そういう顔が、アキラを益々怒らすんだよな…。

「ヒカルと僕の休みが合う時だけ、ヒカルを呼びつけるの止めてくれませんか」
「アキラの、そんな顔を見れるのなら何度でもやってやるわい」

「~~~~~~~」

あっ、アキラの顔が益々険しくなっていく…。

「小さい頃は可愛い笑顔や色々な表情を見せてくれたのに、最近は固い表情ばかりで寂しかったが、ヒカル君のお陰で、怒ってるアキラを見れて楽しいくてな」

…って、ニコニコしながら言ってたけど…。

「なあ、アキラのじーちゃん。色々、かまおうとするから警戒されてるんじゃないの?」

…なんてことは思ってても、怖くて口には出来ない。

不機嫌になったアキラを宥めるのは、けっこう骨が折れるんですど。

まあ、不機嫌になったアキラを宥めるのは嫌じゃないけどさ。
そこも確り、アキラのじーちゃんには バレてるみたいなんだよな…。

(さすがは、明子さんの親父さんだよな…)

「ひ孫楽しみにしておるぞ」

そう言ってニコニコ笑うアキラのじーちゃん…。

明子さんに似てる気がする…。


END



「ヒカアキの許嫁話でした。
途中から【3】の最後が書きたくて…書きたくて…。なのでノリノリで書けました。(^-^)
これから、ヒカルはアキラのおじいちゃんにも可愛がられて、本因坊を獲って囲碁界で位置をを築き、アキラとラブラブな家庭を作っていくのですよ。
お話の中でも言ってますが、もう少し恋人気分を味わいたい2人なので、結婚はもう少し後でも良いかな……と思ってたら、あっという間に出来ちゃって…順番が逆に…なんて可能性が。(笑)
きっと、明子さんが全面協力してくれるので、何だかんだで恋人気分を味わえますよ。

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