ENDLESS 02
(アキラサイド)

進藤が死んだ。
子供を庇った交通事故で…。

本因坊を獲ったばかりだろっ!
これからの囲碁界支える棋士だと期待されていたのに…。
僕もライバルとして、これから沢山打ちたかったのに…。
それに…。
君が好きだったのに…どうしてっっ!!

その後、僕は進藤を失った悲しみを忘れようと、益々碁に打ち込んだ。
両親にとても心配されたけど、少しでも止まると進藤を思い出して辛いから…。

そんなある日。

「えっ?進藤?」

今、進藤が目の前にいる。
進藤は死んだ筈…どうして居るんだ?

「塔矢…?もしかして、オレが見えてる?」
「うん」

進藤も驚いてるみたい。
進藤は死んだ筈だから…もしかして…幽霊?
まままさか…。
幽霊が存在するなんて…。

「オレさ…お前のことが心配で成仏出来なかったんだわ」

僕が心配で成仏出来なかった?
じゃあ、どうして死んだりするんだ。

「君に心配してもらう必要はない」
「嘘付け、ボロボロなクセに」
「………」

ずっと僕を見てた進藤にはバレてるみたいだね。

「それは…僕を1人にするからだろ。指輪なんか残して。話があるって言うから待ってたのに…」
「ごめん…」
「待ってたら君が事故(にあったって電話あって……」

告白しようと決めて、ドキドキしながら待ってたんだよ。
でも君は来なくて…永遠の別れになって…。

僕は堪えきれなくなって泣き出してしまう僕を、進藤が抱き締めてくれるけどすり抜けてしまう。

「進藤のバカッ…」

でも、子供を庇って事故に遭うなんて…。
身体が勝手に動いた…って言ってるけど、そんなことが出来る進藤が僕は好きだよ。



「なあ塔矢、お前が人生終えるまで一緒にいて良い」
「えっ、どういうこと?」
「オレがお前に憑くんだよ。そしたら打ち放題だし24時間365日ずっと一緒♪」

何を言い出すんだ?
進藤が僕に憑いく?
そんなことが出来るのか?
でも、もし…

………………
……………
…………
………
……

進藤が憑いたら、ずっと一緒で打ち放題じゃないか。
それに、僕は結婚するつもりないから、進藤が憑いていても問題ないな。

「良いよ…。僕を一生独身にした責任取ってもらおうかな」
「塔矢…」

僕の一生独身宣言に喜ぶ進藤。

「そんなに喜ぶなら、勝手に人生終わらせるな!」

僕は思い切り怒鳴ってやった。

「だからごめんって…」





こうして、進藤は僕に憑いた。
その時のショックで、僕は倒れてしまって大騒ぎになったけどね。
それから回りには…。

「進藤を失って壊れてしまった」
「囲碁と結婚するつもりなのか?」

なんて言われたけど、毎日進藤と打ち放題で、僕はとっても幸せだ。


Continue?



続くかも?

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