[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

悪夢からの自覚
(ヒカルサイド)

「再婚することにした」

親父が再婚を決めた。
母さんが突然の事故でこの世を去って5年。
息子としては、まだ早いんじゃないの?…とか色々思うことがあって心中附複雑なんだけど、親父もまだ若いし、再婚考えてもしょうがないよな…とか、どうにかこうにか自分を納得させて、両家の顔合わせに行ったらさ……。



「久し振りだね……進藤」

……って、えっ?
塔矢が居たんだ。

「とととと…塔矢?!」

塔矢先生まで居るよ。
塔矢親子勢揃い。
先生…相変わらずの貫禄だなぁ。
…って、それどころじゃなかった。
親父に確認しないと。

「親父の再婚相手って塔矢なの?」
「ああ…言ってなかったか?」
「聞いてない…」
「そうか…悪かったな…。ハハハ…」
なんだよ。 その軽い感じは!全然悪いと思ってないだろ!
ていうか、塔矢とオレは同じ年なんだぞ。
塔矢がオレの義理の母親なる?
……冗談だろ?
塔矢先生は反対しないの?
えっ、寧ろ賛成?
マジ?
嘘だろ。
「頼むから考え直してくれっっっ!!」





●〇●〇●〇 ●〇●〇●〇●〇





「そんなふざけた夢を見たから、慌てて僕にプロポーズしたと?」

ああ…塔矢の鋭い視線が突き刺さる…。

「しょうがないだろ…。あんな夢見たんだから…」

そう…親父が塔矢と再婚する話は夢だったんだ。
目が覚めて夢だと解った時のオレの気持ち解る?
滅茶苦茶ホッとしたんだぞ。

(結婚式まで見せられたからなぁ…)

なんで、親父と塔矢が仲良く並んで皆に祝福されるシーンなんて見なきゃいけないんだよ…。

で、オレは思ったんだ。
塔矢が他の男に取られるなんて絶対!嫌だって。
だったらオレが塔矢と結婚すれば良いって。

思い立ったら即実行!ってことで、塔矢に会ってプロポーズしたら「ふざけるな~」怒られて、夢のことを話してみたら「ふざけた夢」と言われてしまったわけ。

オレにとっては「ふざけた夢」じゃなくて、正に悪夢だったんだぞ。

「君は馬鹿か…」

あ~塔矢の視線が益々鋭いものになっていく。
完全に呆れられた?

(これはちょっと不味いかも…)

この後、暫く塔矢に相手にされなかったりするんだけど、前も食らいついてライバルにになったオレだ。
何年かかっても、今度はオレの奥さんになってもらうぜ。


END



実はこのお話は、元々夢オチではなく碁を止めてしまったヒカルに碁を打たせる為に行洋さんの了解の元、アキラが正夫さんと結婚してしまう…というトンデモない話として書き始めたんですが、流石にやり過ぎかと思い止めたんです。美津子さんにも申し訳なくて(^_^;) それを今回、夢オチネタとして書き足してUPしてみました。
それにしても…「夢で見たら」なんていう理由で突然全てぶっ飛ばしてプロポーズされたらビックリしますよね~(^_^;)
ヒカルやり過ぎ(^o^;) まあ、ヒカルもあり得ない夢を見てパニックになったんですよw アキラは、驚きが怒りに変わってる感じだと思います。 きっとこの後、暫くしてヒカルの押しに負けてお付き合いが始まり、アッという間にゴールインですよ…きっと(///∇///)

Page Top