女王様を手に入れろ! 50
(恵サイド)

「恵~兄貴に告白したんだって?」

学校帰りに明美ちゃんに呼び止められた私は、いきなり光明君に告白したのかと聞かれた。

「えっ、なんで知ってるの?」

まだ誰にも言ってないのに。

「だって、ほら」

明美がスマホの画面を見せてくれた。

「………/////」

わわわわわ私が、光明にキキキキキスした時の写真!?

どどどどどうして、こんな写真があるの~~~?

「洋明が家族全員にメールしてなから皆知ってるよ」

じゃあ、これ撮ったの洋明君?
あそこに居たの?見てたの?
家族皆が知ってるっていうことは…アキラ先生やヒカル先生も知ってるってことだよね…。

恥ずかし過ぎる~~~~。
冷静ななると、どうしてあんなあ大胆なことが出来たんだろう…と本気で思うよ。
光明君にあんなことしちゃって、アキラ先生達怒ってないかな?

「ママは嬉しそうだったし、パパなんてライバルが減ったと思ってるよ。パパのは半分冗談だけど」

私の心配事は明美ちゃんの言葉で解消された。
良かった…。
というか、ヒカル先生…ライバルがいなくなるって……。
光明君がアキラさん好きなのは知ってますけど。
思わず笑ってしまいそう。

「今度の囲碁教室の時、うちでご飯べない?…ってママが言ってたんだけど」
「えっ?」
「両想いになったお祝いだって」

そんな…お祝いだって申し訳ないよ。





両想い碁の囲碁教室の日。
光明君は今までと、なにも変わってなかった……。
それどころか、最初の頃に戻ったような感じもしたり……。
両想いになったのは夢だった…と思いそうになるよ。

「告白もキスも恵ちゃんに先手打たれて拗ねてるんだよ」
「ちゃんと君の血も流れてたってことかな」

ヒカル先生とアキラ先生が笑ってる。

「これからも光明のこと宜しくな」
「僕からもお願いするよ」
「はいっ!」

ヒカル先生のいう通りだとすると、光明君は暫く拗ねてるんだろな…。
両想いになったばかりだし、ゆっくり進んで行けばい良いよね。


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