今日はバレンタインデー。
「彩ちゃん、あげる」
「彩ちゃん、友達になってください」
等々…下校中声を掛けられ、上級生の女性からチョコを貰いまくって袋がパンパンな彩(さい)です。
「中学生になったら是非うちの囲碁部へ来てね」
何故か海王中の生徒さんにまで待ち伏せされて、キッ◯カットやひと口チョコを渡さたんですけど…。
(私が中学生になるまで、あと何年あると思ってるんですかねー)
というか、海王中に行くなんて決めてませんが。
それに公の場で打ったことないはずなんですが…?
学校や家で秀次君と打ってるぐらいなんですけどね。
どうして碁が打てることを知ってるのでしょうか?
やっぱりヒカルとアキラの娘だから、打てて当たり前と思われてる?
不思議ですね…。
夜には帰宅したヒカルに渾身の詰碁チョコをプレゼントしたら、包を開けた瞬間固まってしまいました。
「なんだよ、これ…」
「渾身の詰碁チョコですよ」
ミルク多めのチョコで碁盤を作って、普通のチョコで線を引いて、黒石はブラックチョコ、白石はホワイトチョコで作った力作ですよ。
我ながら良い出来だと思います。
「詰碁はちゃんと問題になってますから、確り解いてくださいね」
「…お前、よくこんなこと考えたな。流石囲碁バカ」
ほっといてください。
ヒカルも私と同じぐらいに囲碁バカでしょ?
「そんなこと言ってたら、アキラの手作りチョコを貰えませんよ。誰のお陰で…」
「えっ?アキラの手作りチョコあんの!?」
私の言葉を避け切って喜ぶヒカル。
「アキラ、手作りチョコ、ちょーだい」
スキップしそうな勢いでアキラの所に行ってしまいました。
(あ〜あ、手作りチョコを作ったこと内緒にする約束だったのに…)
これはアキラに怒られること確定ですね。
(どうにかアキラと一緒に手作りチョコを作ることが出来たのに、来年から作ってくれなかったらどうしましょう…)
あ〜〜私のバカっ!
アキラは料理もお菓子作りも上手いのに、バレンタインチョコだけは買い専なんですよ。
でも、アキラの手作りチョコ食べてみたいじゃないですか。
なので、この詰碁チョコを思い付いた時に一緒に作ろうと誘ったんです。
「一緒にチョコ作りしませんか?アキラもヒカルに手作りチョコ渡したらどうです?」
「バレンタインチョコは作るより買ったほうが良いんだよ。綺麗で豪華で美味しいチョコが一杯売ってるし」
「そうですけど…。私1人だと不安なので一緒に作りましょうよ」
この後もあの手この手で説得して、どうにか2人でチョコ作りが出来ました。
「よくそんなこと考えたね…」
私の作った詰碁を見て、アキラもちょっと呆れてましたね。
「アキラも問題やりますか?」
「もちろん」
「頑張ってくださいね」
無事チョコが完成した後、私はアキラの作ったチョコの余りを美味しく頂きました。
(こんな美味しいチョコを貰えるなんてヒカルは幸せ者ですね)
実は学校が終わった後、緒方と行洋にも詰碁チョコを渡したのですが、行洋は苦笑いして緒方は唖然として固まってましたね。
皆、固まりすぎですよ。
「…可愛くない」
と、言いながら真剣な顔してチョコを眺眺める緒方。
確り詰碁解いてくださいね。
あとホワイトデーのプレゼントも期待してますよ。
ちなみに、アキラと私が仲良くチョコ作りをしたことを知った明子が…
「アキラさんと彩ちゃんだけでチョコ作りするなんて狡いわ。私も一緒にに作りたかった」
と言い出して、ちょっと拗ねてしまったので、来年は3人で作りましょうと提案して宥めましたよ。
そんな訳で、来年は3人でチョコ作り決定です。
来年もアキラの手作りチョコが食べられます!楽しみですね〜♪